【記事の目次】
富士河口湖の基本情報
■地理的特長
富士河口湖町は山梨県の東部、南都留郡に属する人口約26,000人の町です。
富士五湖のうち山中湖を除く4湖(河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)が富士河口湖町に属し、富士山の景勝地も多く、環境省が公開した「富士山がある風景100選」には富士河口湖町内だけで22ヶ所選定されているため、富士山観光の拠点として国内外から多くの人が訪れます。
寒暖の差が大きな大陸性気候であり、積雪はそれほど多くありませんが、冬は厳しい寒さに見舞われ、河口湖が一部氷結します。
富士河口湖町内の富士山では、河口湖大橋、大石公園などの河口湖畔からの眺め、母の白滝など周辺の山から河口湖と富士山を眺めも美しいですが、最近ではコンビニと富士山や、忠霊塔の五重塔と富士山が、国内外からの観光客が押し寄せる観光公害地域として、よくない形で有名にもなりました。
国内外、老若男女問わず、多くの人を魅了する国際観光都市、富士河口湖です。
■アクセスと交通インフラ
富士河口湖町へのアクセスは、首都圏から中央道経由なら初台から約1時間20分、東名高速経由なら東京から約1時間30分と車が便利です。
車以外も公共交通機関を利用すれば、東京駅からの高速バスで約2時間、JRと富士急を乗り継いで東京駅から電車で約2時間と、こちらも好アクセスです。
名古屋や関西方面からも新幹線の新富士駅や三島駅からバスやレンタカーで約1時間30分と便利が良いので、河口湖は首都圏以外の地域からも多くの観光客を集めています。
富士河口湖を訪れる観光客
■富士河口湖の国内外の宿泊者数
2024年の訪日観光客数はコロナ前の3,188万人を上回る3,868万人と過去最多を記録、2025年は4,000万人を超える予想をするシンクタンクもあります。
日本政府は、2030年までに訪日外国人旅行者数を6,000万人、旅行消費額を15兆円に引き上げることを目指し、観光地の魅力向上、地域住民との共生、環境負荷の低減など、持続可能な観光地づくりを推進、観光産業の基幹産業化に向け多角的な取り組みを進めています。
以上の通り訪日観光客数の増加を背景に、2024年の富士河口湖町の延べ宿泊者は年間3,616,918人となりました。これは前年比95.5%の減少です。
内訳は、国内宿泊者数が前年比89.1%と2年連続で減少する一方、外国人宿泊者数が前年比131.1%と急増、過去最高値を記録しています。
国内宿泊者が減少する背景には、日本人の海外旅行の復活と共に、外国人宿泊者増によるオーバーツーリズムの問題より富士河口湖町が敬遠されたことも一因としてあるでしょう。
地域との調和、富士山への環境負荷低減に対処するため、観光客の訪問先を多様化し、特定地域への集中を避けることで、観光客の分散化を図る取り組みが今後の課題となっており、宿泊施設に新規開業についても、河口湖駅周辺の中心エリアから離れ、閑静なエリアに広がりつつあります。
続きは「【リゾート不動産レポート】富士河口湖の観光市場と不動産投資の可能性」でお読みください。富士河口湖町で宿泊施設の直営と開発支援を行う我々の視点から計5,300文字のレポートにまとめました。ご希望の方は、下記フォームよりご連絡下さい。